今日は切り口を変えて、ちょっとしたレビューをしてみることにしよう。
その1:低スペックでも動作する
動作可能スペックに関しては2007年のサービス開始当初からほとんど変わっていない(昔はさらに軽いライトモードなんてのがあったらしいが)。推奨スペックをみても、必要メモリ1GB以上とあるが、むしろそれ未満のPCを現役で使っている人がいるのだろうか(ネットサーフィンすら厳しい気がする)。GeForce8600とは2007年のグラボである。今どき、ちょっとしたブラウザゲーですらまともに動かないのではないか。
元がPS2ソフトということもあるが、当時としても比較的軽めのスペックのはずである(あくまで「オンラインマルチプレイの3Dアクションゲームとしては」の話だが)。時代が進むに連れて相対的にさらに軽くなっていき、
今やグラボなし、オンボードでも動作するようなゲームになっているようだ。
グラフィック向上を要求する声もまた強かったらしい(例えば2012年の感謝祭でも言及されている)が、要求スペック向上による脱落者を考慮すると難しかったようだ。
あくまでも月額制がベースにあるからアクティブ人数が第一なのだろう(一方で
基本無料の場合、低スペックユーザーは基本的に金を落とさないので容赦なく切り捨てる傾向が強い気がする)。
結果として実装されたのは切替可能なHGEモードで、見た目の割にリソースを食うというコスパの悪いやり方であったらしい(特にリアルシャドーの表示方法について聞いた気がする)。
その2:低解像度でも動作する
ウィンドウモードなら最小で640*480の解像度でプレイすることが可能(公式によると最小800*600とあるが、実際は640*480でも可能)。
設定次第で全画面モードといつでも切り替えることができる。僕はサブモニタとして800*600の
LCD-8000Uを公私において愛用しているのだが、そこにすっぽり収まるサイズである(やや余るので、タスクバーや付箋等も表示できる)。メインディスプレイのほうではブラウザやエディタなどを立ち上げて並行して作業が可能である。
その3:非アクティブでもゲームパッドを認識する
マルチウィンドウ・マルチタスクで作業する場合に極めて重要になるポイント。例えばブラウザのほうでマウスを使ってクリックやスクロールをしながらでも、ゲームパッドを操作すれば(その時点で非アクティブ状態であっても)MHFのほうは問題なく動作する。チャットのようにキーボード依存の操作こそ不可能だが、アクションとブラウジングなら両立できるのである。同じCOGのドラゴンズドグマオンラインはこれが不可能なのが非常に不便である。
まとめ
以上のような特徴がMHFと共通する現役のオンラインアクションゲームは果たして存在するのだろうか。
移籍先としてはMHWやFF14が推奨されることが多いのだが、いずれも高画質が売りのゲームであり、僕のPCでは動きそうにない。
スマホゲー等との差別化もあるのだろうが、
近年のPCゲームのユーザーはハイグレードなグラフィックを要求し、メーカー側もそれに答える印象が強い。そもそもPCでゲームをやる以上は、然るべきスペックのPCは所持していて当たり前と言わんばかりである。
高画質が売りなので当然フルスクリーン前提であり、
「ながら作業」の配慮なんて考えてもいないような気がする(そもそも、周りを見てもMHFのマルチタスク対応を評価する意見を聞いたことがない)。軽めのゲームをつまみ食い的に遊ぶようなスタイルは、もはや完全にスマホに取って代わられてしまったのだろうか。寂しい。
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