MHF-Zの目玉要素として発表されたが、本当にこれで実装していいと思ったのか?
(一番下に仕様変更に関する追記あり。それまではあくまで当初の発表に基づく感想である)
先日のニコ生にて発表された、防具の「外装変更」。多くの視聴者はその時点では「ロビー装備で狩りに行ける」と理解したであろうコメントが流れた。
しかし、
公式サイトをよく見ると…
読みとれることをまとめてみよう。
- 既存の防具の「外装」を専用の生産券によって変更する。
- 外装変更用の生産券は新規に用意される。今のところはZ1パッケージ防具のみ。
- 今後もちろん増えるのだろうが、過去の防具の外装に変更する手段が実装されるかは不明。
- 外装変更素材の他の入手手段は不明だが、パッケ防具に関しては通常の防具生産券と同等の重さがあるようだ。
- 外装を戻したり、他の外装に付け替えるためには「破棄」する必要がある。つまり着脱式ではない。
以上。正直あり得ない。
課金防具限定っぽいのは百万歩譲るとして、最後だけはあり得ない。防具の寿命が短くなっている現状を全く理解していない。
この仕様で敢えて使うとすれば、
カイジ頭のようにどう組み合わせても極端に浮く部位を隠す程度で、積極的に変更する目的で使う気にはとてもなれない。
さらに問題は、生放送を観た程度では上記を理解している人が少なそうであるという点だ。
ただでさえ複雑なシステムだらけなのに、ユーザー視点では明らかにおかしい上に無駄に複雑なシステムを実装する無神経さがわからない。
もっとも現状は実験段階とも考えられる。今回であればパッケージのおまけを外装用と通常用に分けたことで、外装用を選ぶ人がどのくらいいるのか知ることが出来る。最初はユーザーにとって非常に不利な状態を示しつつ、売上の差やユーザーの反響によって、より常識的な範囲まで緩和するだというのは、このゲームに慣れていればある程度予想できる流れだ。しかしそのような思考展開が出来ない新規ユーザーの受けるショックは、Fに「慣らされた」ユーザーの比では無いだろう。その上、
Amazonを初めとする多くの通販サイトでは外装用の紅竜版しか売っていないという悪質な誘導も見られる。蒼竜版の通販取扱はeカプコンのみだそうだ。
着脱不可の点で改めて思ったのだが、そもそも
MHFはフールプルーフが甘すぎる。今回の例も含めて不可逆で取り返しがつかない選択肢が多すぎるのだ。生産部位を間違えれば時間や金をかけさせた素材を無駄にしてしまうし、護符などの貴重品を他のアイテムと同じように捨てられてしまう(今のネトゲでは常識のロック機能が無い)。このあたり、セーブとリセットが任意であるコンシューマゲームの感覚を完全に引きずっているままだと思うのだが、10年目となるオンラインゲームを運営している自覚があるのだろうかと本気で疑いたくなる。
ユーザーが把握しにくいほど複雑で、一度のミスが重くのしかかる。そして最初は露骨に厳しくして後からの緩和を前提としているかのようなシステム。外装変更1つとっても、ユーザーに対しての思いやりが全く感じられない。これでは他の新要素も多かれ少なかれ同様の問題を抱えていることは明らかである。残念ながらZアップデートの見通しは暗いと言わざるを得ない。
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追記:
やはり苦情殺到だったようで修正された→(
リンク)。
落としどころとしては着脱可能あたりを予想していたが、アンロック式で使い放題という形になるようだ。
サブキャラで使い回せないという欠点はあるが、生産券がボックスを圧迫したりうっかり捨てたりするリスクを排除した上に、着脱に専用アイテムを使うような回りくどいことも無くなるようで一安心。あとは外装のバリエーションがどのくらい増えるか。
しかしなぁ、最初に不利な条件を提示しておいて撤回するという詐欺師の手口はいい加減にやめて欲しいなぁ。
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